ベルギー、風力電力の貯蓄用に人工島建設を計画

ベルギーの風力発電ベルギーは、ドーナツ型の人工島を北海に建設予定で、真ん中のへこみから水を噴出させることによって風力を貯め施設になる予定です。ベルギーはそれによって、原子力発電所への依存度を少なくするもくろみがあります。
電力で一番ネックになる問題の一つは、電力を貯めておくのが難しいということで、特に風力や太陽光エネルギーなどの再生可能エネルギーの場合にとりわけ心配されます。なぜなら再生可能エネルギーは永続的でなく、天気によって左右されるものであるからです。

ベルギーの北海の女性大臣である、ヨハン・バンデ・ラノッテ氏は、「わたしたちは風車からたくさんのエネルギーを生産しているにもかかわらず、時として単に電力の需要がないというだけで、その電力を失っているのです。このようなものは未だ例をみないということに加えて、これは優れた解決策です」と語ります。
余った電力は島の中心部から水を引き出すために使用され、その水は需要が供給を上回った時にタービンに引き戻されるという仕組みです。

バンデ・レノッテ氏は水曜日の遅く、ジーブルグ港において行われたプレゼンテーションにおいてこの計画を発表しました。
ベルギーは代替となる発電所からの電力が十分に利用可能となり次第、一刻もはやく原子力からの全面撤退を計画しています。しかし、昨年ベルギーは電力不足への不安から国内で最も古い原発の閉鎖を10年先延ばしています。
ベルギー国は最終的に、今回発表された北海の風力発電所のネットワークから2300メガワットを作り出すことを期待しており、それは、国内の主力原発であり1基あたり3000メガワットを生み出している、ドエルとティハンジ発電所の2基のうちどちらか1基に取って代わる電力となります。
その人工島は未だ計画段階ではあるものの、最終的なゴーサインがでれば、ウェンデュインという街の近くから3kmほど離れたところに建設される予定です。

この計画はベルギーの電力送電網のオペレーティング会社のエリア(※①)が電力ケーブルを海岸まで引き延ばすまでは開始されないと見られ、風力タービンによってつくられる電力のボルテージの変換を行う、変電所の役割をも果たすその人工島は、5年、もしくはそれ以上が建設までにかかるといわれています。
エリア社の関係者によれば、推進力の一つとなるのは、海岸線にかけての電力網の強化工事だといいます。
フランスのGDFスエズ社の支社の一つであるベルギーの原子力発電所のオペレーティング会社のエレクトラベル社は、自社発電所の内部でひび割れが見つかったことから、昨年において2基を閉鎖しています。

人工島のポイント:

・人工島はベルギーの沿岸から3kmの離れた北海に計画中
・島はドーナツ型で真ん中に貯蓄機が設置される模様
・建設には5年かそれ以上を要すると見込まれる

<訳者 あとがき>
福島の原発事故から約2年が過ぎようとしている現在も、未だその恐怖に脅かされているわたしたち日本人。ベルギーでも内部の劣化の問題から、原発が閉鎖され、原発ではないより安全で再生可能な電力発電所への移行への気運が高まっています。人工島が実際に建設されるまでには、まだしばらくかかりますが、安全面での不安要素の多い原発から新たな電力創造の道を探るポジティブな姿勢には、学べることはたくさんあるのではないでしょうか。

※エリア社=主に地下ケーブルや、8000km以上となるケーブルを通して、30キロボルト〜380キロボルトの高ボルトの電力を結ぶシステムオペレーターの会社。ベルギー国内を受け持つ。

出所:http://www.reuters.com/article/2013/01/17/belgium-island-idUSL6N0AM7GU20130117

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