北京だけじゃない!世界に広がる大気汚染

大気汚染ショッキングな事実かもしれませんが、中国の首都である北京も、大気汚染が致死量に値する何百もの都市の1つでしかないということがわかりました。

今週に入って、北京市の大気汚染は過去最悪になっていると報告されており、人々は淀んで暗い通りをとおるたびに咳き込み、息をひそめて、その有害な空気で目をひりひりさせたりしているらしいのです。しかし、アジアには他に何百も大気汚染が進行している都市があります。北京はそのうちの1つに過ぎないのです。
なんでも、ここ数ヶ月間で、バングラデシュ、イラン、アフガニスタン、ネパール、パキスタンで、大気汚染が深刻に進行しているらしいのです。アフガニスタンの首都のテヘランでは、政治家たちがやむをえず、すべての公共施設、学校や大学、銀行の運営を停止させるということが、先月で二回も起きています。また、ネパールでは軍の車の使用をあきらめなければならなかったり、カブールでは今では紛争での死者数を、大気汚染や水質汚染によっての死者数が上回ったと報告しています。

汚染原因の詳細は分からず、車、船舶、家庭用暖房機などがどれくらい汚染されているかも、計測されていないため詳細は分かっていません。
しかし、医者にかかる人のうち、最大で80%の人々が、大気汚染による慢性的な呼吸器系の病気が原因であると言われています。
テヘランでは、4500人以上が昨年度大気汚染が原因でなくなっています。また、大気汚染はガンの原因にもなるため、実際に大気汚染によって死亡している人数はさらに多いだろうと考えられています。

世界保健機関がは、大気汚染が世界10大死亡要因となるとしており、世界中で200万人以上が大気汚染によって毎年死亡するだろう予測しています。しかし、中国政府が大気汚染をHIV/Aids、マラリアなどの感染症ほど深刻に捉えていないのは、大気汚染に対抗する薬がないからかも知れません。

科学分野などを中心とする学術論文サイト『ランセット』で一ヶ月間前に発表された大規模な研究結果によれば、2010年に大気汚染が原因でなくなった人は3.2百万人で、2000年の80万人という数字を上回っています。年報の『グローバル・バーダン・ディジーズ』によれば、東アジアと中国で年間120万人、南アジアで71.2万人が大気汚染によって死亡しており、初めて大気汚染が世界10大の死亡原因となってしまったと伝えています。

しかし、今週北京が大気汚染という文字がヘッドラインを飾ったものの、インドについては、中国と同じかもしくはより悪い状態であるということが報告されており、人工衛星から取られた映像からの報告によれば、インドの巨大都市は10%以上もの割合で大気汚染が進行しているようです。車の改善や、燃料技術は2000年から見直されてきてはいるものの、車の台数の増加でほとんど意味をなしていません。インド国内だけで1800万台が購買されると見込まれています。

原因については、都市の地理的要因、気温の急変、寒い時期は汚染をとどまりやすくする、車台数の増加、発電所、山火事、ビル建設のブームなど理由は様々挙げられているものの、ランセットによれば健康に一番害を与えているのはトラックや車の排気ガスであるといいます。

このように都市での大気汚染が蔓延する原因は、燃料を安くするために、灯油・ディーゼル・ガソリン・産業廃棄物・他の添加物を混ぜ合わせた燃料が使われているからだと考えられています。モーターバイクや車がこの燃料を使うことで、大気汚染が進んでいるのです。これらの混合物の有毒性の結果の多くは、いまだに政府の監察機関には取り上げられていません。
これらの違法な粗悪燃料の規模は確認されていません。しかし、研究機関はネパール、パキスタン、アフガニスタンなどの貧しい国では燃料をすべて国外のものに依存しているため、そのような燃料の使用が流行しているのだろうといいます。ネパールでの一つの研究によれば、少なくとも利用されているモーターバイクの半分のエンジンは汚染された燃料によってかなり傷んでいるようです。

以上の結果を受けて、裕福な国であっても自国の大気はきれいであると安心するべきではありません。欧州環境局によれば、おおよそ3分の1ヨーロッパ都市の住民がEUの法規制を上回る浮遊粒子状物質にさらされており、濃度もより小さいもので90〜95%となります。PM2.5では致死量となります。もしこれに対してなにも対策がなされなければ、2020年までにヨーロッパでは20万人もの早期死亡者を生んでしまうだろうと観光局は警告しています。

EUの環境大臣のジャネズ・ポトクニクは9月にヨーロッパ経済の経営コストについて詳しく説明しています。
「きれいな大気は投資である。
どうして払えないといえよう。金銭的な側面からみても、発生しうるコストは2020年まで各年189〜609億ユーロとなるだろうとみられる。われわれの最近の分析結果は、われわれがもしも何もしなかった場合、大気汚染だけで、20万人の早期死亡者を2020年までに出してしまうことになる。しかし、努力次第ではその数字を13万人までにおさえることもできる。きれいな空気に投資することはわれわれの未来に投資することと同じなのだ。」

※①PM10直径0.01mm以下(髪の毛の10分の1)
※②PM2.5直径0.0025mm以下(髪の毛の40分の1)PM10に占めるPM2.5の割合は5〜7%とと言われています。
PM=Particle Matters(粒子状物質)

出所:http://www.guardian.co.uk/environment/blog/2013/jan/17/lethal-air-pollution-asia-cities

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